『あ、青山蒼士!?』
ほ、本物~!?
「呼び捨てかよ…」
今、反省したばっかりなのに思わず叫んでしまったあたしに青山蒼士が呆れたように言う。
『あっ…すいません…』
でも…だって何でこんな所に居るわけ~!?
軽くパニックなあたし。
奏「ごめんね撮影中に。俺の名前は、手嶋奏。
隣のスタジオで撮影なんだけど、前の撮影が押しててさ…」
あ~そういう事ね。
…だけどなんでわざわざこっちのスタジオ来たんだろ?
なんて首を傾げていると…
「…やっぱり似てるね!2人ともモテるでしょ?」
あたし達の顔を交互に見比べると、おバカ…じゃないや、手嶋さんが言う。
『えっ…。まぁ双子なんで…。でもモテたりは…』
朝の告白を思い出す。
モテるのは…結衣奈だけ…。
なんて言えないけど!

