「はいOK。次、絵玲奈ちゃん入って~!」

『あ、はい!』


パーカーを椅子に掛け、結衣奈と入れ替わりにカメラの前に向かう。

「お疲れ様で~す!」


後ろから聞こえた大きくて、明るい声。

スタッフさんが来たのかな?位で特に気にも止めずカメラの前に立った。


――この後の最悪な奴との出会いを知らずに……。