「はい、ありがとう。発音が素晴らしかったわ」
「でしょでしょ!!小百合ちゃん俺に惚れちゃった!?」
「うふふ…。田中先生でしょ?じゃあ次は誰に読んで貰おうかな~」
うわ~…軽くスルーされてるし。
つーか小百合の名字は田中だったのか…。
普通だな…。
なんて、どうでも良い事を思いながらやっぱり眠さに勝てずに机に突っ伏した。
「―――まー―!!」
『ん…』
なんか急にデカイ声が聞こえて来て睡眠を邪魔された。
『…んだよ…』
急に起こされて不機嫌なまま呟く。
「なんだじゃないだろ青山!!寝てるんじゃない!!」
げっ…。
今、数学かよ……。
無駄に声がデカイ数学教師の熊沢がキレてる。
名前の通り、横にも盾にもデカイ…。
「…他にも寝てる奴居るじゃないっすか」
「そういう問題じゃない!!お前今の問題解け!!」
命令ムカつく…。
しかも今の問題とか聞いてねーから分かんね~し!!
仕方ね~…。

