「薫!」



そう言ったのは私ではなく、私の手首を掴んでいる男。



「は?祐太じゃん。大輔も…何してんだよ!」

「いや、ゆかりが係でつかまんねーから。お前のクラスに来たんだけど…いねーから。」



な、何?

何?


3人は知り合い?



「つーか凛の手首離せ!」



そう言って薫は無理矢理男の手を私の左手首から離した。