「じゃ、私はこれで…」

「ちょっと、待ってよ!」



そう言ってまた私の左手首をつかんだ。

だー!

しつこいー!



「もう、いい加減にして。」

「いいじゃん。」



よくねーよ!

私には可愛い可愛い彼氏がいるの!
こんな所見られたら絶対嫉妬するっつーの!



「ちょっと…!」



私が本気で切れそうになった瞬間、聞き慣れた声が聞こえた。



「何してんだよ!」