美人薄命



扉を開けた髭男に促されて先に店内へ。


「いらっしゃ…えっ!仲直りしたんだ?」


「してない!というか仲直りするほど仲良くない!」

芽衣の思いもよらない言葉に全力で否定する。


「じゃ何でふたり?」


「偶然会っただけ。」

「靴がハマったとこ助けただけ。」

すかさず髭男が余計な事を口にする。


「言わなくていいってば!」


「久々にあんな笑った。あー腹減った。陽さん飯ちょーだい。」


「もーうるさい髭男っ!
あっそういえば明日香は?」


「奥に居るよ〜。」


「じゃいつものお願いね!」


私は明日香の元へ向かった。


ニヤニヤする芽衣と笑いを堪えている陽平、そして唖然とした春人がその場に残された。




「俺、髭剃ろうかな…」


「ぶっ!」


春人の呟きに陽平は遂に堪えきれずに噴き出したのだった。