美人薄命



ピンポーン。


「早くない?」


帰ってから20分も経ってない。
部屋を見渡し散らかってないことを確認して玄関へ向かう。


「どうも。中まで運ぶわ。」


「あ、はい。」


さっきまでテーブルがあった場所に新しいテーブルが置かれる。

テーブルだけしか変わってないのに部屋が変わった。
でも今までそこに居たみたいに馴染んでる。


「これは?」


髭男が手に照明を持って尋ねる。

「うーん。寝室かな。」


「了解。」


「付けてもらえるの?」


「まぁ。」


「ありがとう!じゃこっち。」


寝室へ案内し髭男の作業姿を何となく見つめる。


「やりにくいんだけど。」


「え?」


「そんな凝視しなくても何もしねーし。」


「ごっごめん!」

慌ててリビングへ戻る。
落ち着くように新しいテーブルに触れてみる。
木の温かみが伝わってくるみたいで心地好かった。