ショップが近付いてくると、謙太と会った事を思い出した。
「まさかもう会わないよね…。」
少し警戒しながら外から店内を伺う。
今日も誰も居ないみたい。
「経営大丈夫かな…」
「あっビジン。」
ビクっとしつつ振り返ると、あの髭の人。
彼の声を聴いた周りの人が私を見る。
私は慌てて店内へ逃げ込んだ。
何故あの髭男が!?昔の知り合い?
過去を振り返っても記憶にない。
髭男は私の混乱なんて気にも留めずにカウンターへと入っていった。
私がまだ動けずに考えていると
「はい。」
髭男が何かを差し出す。
「あ…。」

