美人薄命



あれから明日香に話して思いっ切り笑われた。


春人くんもHangoutの出入り禁止はとけたみたいでまた穏やかな日常が戻ってきた。




「今日も働いたー!」


一つ悩みがなくなり心が軽くなった私は仕事も順調だった。


心地好い疲れを感じながら会社を出る。


気分が良かったのでそのまま帰宅せずに、家とは反対方向の本屋へ向かった。




興味のあった文庫本を手に取ると、側にある料理本が目に入る。


「料理…もっと練習しないとなぁ。」


下手ではないと思うけど、明日香に比べたらまだまだだし。

春人くんに作ってあげたいな…って何考えてるんだろ!


慌てて料理本から手を離す。


「…でもレパートリーが多い方がいいよね。
自分のために!」


自分に言い訳しながら料理本も一緒に買った。





「今晩は。」


本屋を出ようとしたところで話し掛けられて振り返る。


「あっ…今晩は…。」