美人薄命



「まぁでも芽衣に話さなかったのは正解だよ?」


「なんで?」


「芽衣だったら白井くんのとこまで乗り込んでいきそうでしょ?
"彼女いるくせにミトに手出してー"とか言って。」


「ぷっあはは!確かに!」


ハッキリ発言して周りを冷や冷やさせるけど、誰よりも友達思いの芽衣だから簡単に想像がついて二人で笑い合う。


「あっあときちんと白井くんに確認するまで、うちには立入禁止ね!」


「えっ!?何で?」


「甘えるから。
それと、好きな気持ちは無理矢理消さなくていいのよ?次の恋に出会ったら自然と何処かに消えるから。」


「うん…。」


「何日でも何週間でも慰めてあげるから!」


「…ありがと。」



すっかり冷めてしまったコーヒーは今までの気持ちのように苦かったけど、明日香のおかげで前向きになれた。