美人薄命



それから2日後の仕事帰りにお店に寄ってオイルを塗って磨いた。


木材の色が濃くなって風合いが出てくる。

木目も綺麗に出て箱に模様が入ったようだった。
ますます愛着が出てくる。


「木目っていいね!」


「日本人だな。」


春人くんが何故か嬉しそうに呟く。

「ん?日本人だけど…?」


「木目を意識するのは日本人特有なんだ。日本製の家具は木目が揃ってるけど西洋人は木目を気にしない。
形の美しさだけじゃなく木目にも美意識を持つのは日本人の感覚。」


「へぇ…」


彼の表情は息を飲むほどとても優しくて、本当に家具が好きなんだなと分かるものだった。