美人薄命





なんとか切り終わり、組み立ててみる。


「…なんか隙間出来てる?」


そこへ接客の為お店に居た春人くんが戻ってくる。


「どうした?」


「くっつけようと思ったんだけど…なんか隙間が出来て。」


春人くんは木材を目線の高さまで上げて見ると側にあった鰹節を削るようなやつで一滑りさせる。


「切る時に斜めになったんだよ。」

「それ何?」


「鉋。」


「かん、な?」


「あんたはこっち。」


彼が差し出したのはサウンドペーパー。
これは私でも知ってる。


「私も鉋使ってみたい!」


「10年はえーよ。」


「えっ春人くん10年も使ってるの?」


「いや?全然。」


「ぷっ…あははっなにそれー!」


笑う私を見て彼も笑顔になる。
ただそれだけで幸せな気持ちになった。