美人薄命



二人とも無言で作業に集中する。

私は木材をカットするけどこれが意外と難しい。


「これ壊れてる!」


「んなわけねーだろ。引くときに力入れんだよ。」


言いながら私の代わりに切ってくれる。


「凄い!でも何で?」


「だから引くときに力入れんの。」

「引くとき…」


もう一度ノコギリを手にしてやろうとすると春人くんが私の手の上から手を重ねてきた。


「なっ…!?」


そしてそのまま二人で手を動かして木材を切る。


「こうやんの、分かった?」


「わ、分かった!もう大丈夫!」


心臓がドキドキしすぎて痛い。
木を切るどころじゃない!


手を離すとまた自分の作業に戻る。


「ふぅ…」


気付かれないように深呼吸をして私もまた作業始めた。