美人薄命



「いや…食器の話。」


「また買うつもり?」


「まぁいいのが在れば。」


子供みたいにワクワクしていた陽平さんが気まずそうに芽衣に説明をする。
陽平さんも芽衣には頭が上がらないのかと思うと可笑しくなった。


「陽さんには別にあるよ。」


春人くんはそう言うとテーブルの上に黄色いコウモリみたいなマークが入ったマグカップを置いた。


「っ!?」


陽平さんが一瞬息を呑んだと思ったら途端にキラキラした表情に変わる。


「これ俺に!?いいのか?」


「そのつもりで持ってきたんだけど。」


「ホントありがとな!」


最初よりも宝物を手にした子供のように嬉しそうにマグカップを手にとる陽平さんは何だか可愛く思えた。


「男ってわかんない…」


「でもあんな嬉しそうなんだし良かったじゃん?」


陽平さんを横目にため息をつく芽衣に明日香が声をかける。



それから春人くんも仲間に加わり楽しい時間を過ごした。