美人薄命



隆司くんがプレゼン成功祝いと小池くんの激励会として誘ってくれたので、会社帰りに近くの居酒屋に隆司くん、小池くん、百合ちゃん、私の四人で飲みに来ていた。


取り留めのない話をして楽しい時間が過ぎていく。


「じゃ、そろそろ帰るか!」


隆司くんの言葉で店を出て別れた。


依然として春人くんの事が判らないまま、モヤモヤしていた私は少し飲み過ぎたようだ。


「ふぅ…。」


フワフワした感覚の中、タクシーを捕まえようと車道を見る。


「渡瀬っ!」


振り返ると帰ったはずの隆司くんが居る。


「どうしたの?」


「あ…いや、大丈夫かと思って。」


「うん、タクシーで帰るから大丈夫。」


「そっか…あの、さ。」


何か言いづらそうに視線を反らすと小さく息を吐いた。