美人薄命



翌日は会社への足どりが重かった。

休みだったら良かったのに。
どんな顔して会えばいいのか分からない。


「はぁ…。」


「朝からため息だなんて、先輩また振られたんですかぁ?」


フロアへ行く途中、百合ちゃんと一緒になる。


「またって何よ?何度も振られないし!」


百合ちゃんと話して少しは気が紛れた気がする。


「はよー。」
「お早うございます!」


ふ、二人でご出勤ですか!?
まだ心の準備が…!


「あっ長谷川先輩、小池さんお早うございます♪」


「藤崎は元気で宜しい!
それに比べて…」


パンッ。


「痛っ。」


PCで仕事してる振りをしてたら不意打ちで頭を叩かれた。


「朝の挨拶は大事だろ〜?」


「お、おはよ。」


なんか…拍子抜けするくらい普通だ。


「先輩!美人先輩になんてことするんですか!
大丈夫ですか?」


小池くんも普通…。


「智也は渡瀬に甘いんだよ!
今日もさっさと打ち合わせやるぞー。」


ていうか。
この二人なんなの?
昨日のは夢?
なんか…腹立ってきた。



「先輩?眉間にシワ寄ってますよ?
こわ〜い♪」


「百合ちゃん…若いのなんて一瞬で終わるのよ?
ほら、仕事しなさい!」


「はぁ〜い!」


百合ちゃんに八つ当たりしつつ仕事に取り掛かった。