「で・・・話って何?」
重い空気の中あたしが口を開いた。

「子供のこと・・・。あんな言い方して本当にごめん。実は・・・実優とこころを重ねてて・・・」
裕は全部話してくれた。
こころさんのお腹の中に子供がいたこと。
あたしが同じようにいなくなる恐怖。

「あたしは、こころさんじゃないよ・・・?だからいなくなったりしない。この子と・・・裕と幸せな生活をしたい・・・!」
あたしは思っていたことを全部言った。

「俺でいいの・・・?あんなに冷たく突き放したのに?戻ってきてくれるの?俺はその子の父親として生きていいのか?」

「当たり前じゃない!!この子の父親は裕だけだよ・・・」

「ありがとう・・・。実優。また・・・結婚してくれますか?」
2回目のプロポーズだ!
同じ人と2回も結婚するなんて・・・。

「・・・はいっ!喜んで!」

そしてあたし達は2人で誓いのキスをした。