はあー…
なんであたしは一瞬でも勘違いしたんだろ。
裕はあたしのこと好きなんじゃないかな?なんて。
そんなわけないのにー…
勘違いした自分が恥ずかしいよ…
あたしは思わず赤面してしまった。

「何赤くなってんの?」
裕があたしの顔を覗いてきた。
あたしはさらに赤面して
「なっ…なんでもないんです!!勘違いなんかしてませんから!!!」
…あ、あたし思い切りバラしてんじゃん。
あたしの馬鹿---!!!!
「何を勘違いしたんよ?」
うっ…。
言えるはずがない。
裕があたしのこと好きだと勘違いしたなんて。
「俺が実優のこと好きだと思って勘違いして意識しちゃったとか?」
裕は笑って言った。
「そそそそそそんなことっ!!ないんです!」
あたしってわかりやすっ。
意識してんのバレバレじゃん…
「ふーん…意識しちゃってるんだ」
裕はあたしに聞こえないように呟いた。