side-実優

1時半に屋上に来い。

そんな紙が机の上にあった。
女の人の字。
ってことは蓮先輩だろう。

もうすぐ呼び出されている時間。
行かなきゃ・・・。
あたしは渋々屋上に向かった。

ギイ…
屋上に行くと蓮先輩と修先輩と・・・光星先輩。
なんでこの3人が??
「あの・・・なんですか?」
恐る恐る聞いた。
「次は男も連れてくるってあたし言ったよね?だから連れてきたってだーけ。」
「それはわかりました。でもなんで光星先輩が?」
「あんた馬鹿?光星はあんたと付き合ってるつもりはないの。」
「え・・・?どういうことですか??」
「はあ・・・ね?光星。このお馬鹿チャン鈍感ってゆーか・・・うざいっしょ?」
蓮先輩が光星先輩に聞いた。
すると思いもよらぬ返事が返ってきた。
「んー。そーだな。でも今までの女よりは楽しめたかも。今までは蓮が脅したらすぐ別れちゃったからな~。まあ元々付き合ってなんかねぇけど。」
「あははっ。まあそれはあたしのおかげでしょー?」
「蓮が怖すぎっから楽しめなかったんじゃん。まあ今回は楽しませてもらうよ。」
あたしは蓮先輩と光星先輩の会話が理解できなかった。
「ってことで実優ちゃん、俺と楽しも?」
修先輩があたしの肩を寄せてきた。
「修ばっかずり~。俺も行くし。」
「じゃああたしは写真撮ってあげる」
・・・やっと理解できた。
あたしは光星先輩の彼女でもなんでもない。
ちょっとした遊び。
そしてこれから襲われでもするんだろう。