「実優は友達に俺と付き合ってること言ってねぇの?」
光星先輩があたしに聞いてきた。
「だって光星先輩はモテますし。自分から報告するの恥ずかしいですし~・・・」
「そんなことで恥ずかしがってたら今後どーなんの?」
「今後って・・・なんです・・・」
あたしが言い終わる前に光星先輩があたしの唇を塞いだ。
「こーゆーこと。」
光星先輩は舌をペロっとだして言った。
あたしは真っ赤になった。
今あたしファーストキス奪われた??
「ちょっ・・・先輩っ今っっキキキキ・・・キ・・・ス・・・しました!?!?」
あたしは焦りすぎて自分が何を言ってるかわからない。
「そんな俺のするの嫌だった・・・?ごめん・・・」
光星先輩はシュンとした顔で言った。
うっ・・・
あたしがその顔弱いの知ってるくせに~!!!
「嫌なわけじゃないですよ・・・。けど恥ずかしいんです!!」
あたしがそう言うと光星先輩の顔が一気に明るくなった。
「嫌じゃないの!?よかった・・・」
「一応好きですから・・・。」
あたしが小さい声で言うと
「一応って何!?!?実優は俺のこと好きじゃないの??」
またあの顔・・・!!
あたしが弱いからって毎回毎回そんな顔しちゃって・・・
「好き・・・じゃなきゃ付き合いませんよ」
あたしは光星先輩から目を逸らして言った。
「そっか。けど目を見て言ってほしかったなぁ~」
光星先輩が寂しそうに言った。
「あはは・・・」
あたしは苦笑いをすることでいっぱいいっぱいだ。