「実優ー。早く行こ?」
あたしと先輩はあれからお昼はいつも一緒に食べている。
初めて一緒に食べた日はみんなから質問攻めされたなぁ~・・・

それは3日前。
「実優ー。昼飯一緒に食わねぇ?」
あたしはビックリして固まっていた。
「おーい。実優ちゃーん。」
先輩の声に、はっとして会話を続けた。
「あ、え、なんですか?ご飯?」
「うん。一緒に食べよ?」
先輩は時々甘えてくる。
あたしはそんな先輩を見てドキドキが止まらない。

「ちょっとちょっと実優~!?!?なんで佐藤先輩があんたをご飯に誘うわけ!?!?まさか付き合ってんの!?」
友達が大きい声であたしに言ってきた。
「うん。付き合ってんの俺ら♪」
あたしが答えるより先に光星先輩が答えた。
「なんであんたすぐに言わないのよ!??どうやってオトしたわけ!?!?!?」
みんなに聞かれて答えられる状況じゃない。
「はいはーい!俺から実優に告って実優がOKしてくれたの。そんだけだよ。じゃあ俺らはこれで~」
光星先輩の一言でその場は免れた。