ケータイを見ると6時15分。
こころとの約束は破ったことがないのにこの日ばかりはどうしようもなかった。
約束の公園に着くとこころがベンチの上で寝ていた。
…いや、寝ているように見えただけだ。
でも俺はこころが寝てると思って近づき、声をかけた。
「こころー。こんなとこで寝ると風邪ひく…ぞ…」
あれ?こころの口から赤い液体が出ている。
あれは…まさか……血?
「おい!!こころ!!こころ!!しっかりしろよ!!」
俺がどんなに叫んでもこころは起きることはなかった。
あのあとどうなったかは覚えておらず、気がつけば家にいた。
「ここ…ろ…」
俺はリビングに行った。
リビングには弟の比呂(ヒロ)と母の由紀(ユキ)がいた。
「裕…大丈夫?」
由紀が悲しげに言った。
何が大丈夫なんだ?
「比呂…由紀…こころは?ってか俺今からこころん家行ってくるから」
「兄貴…ここちゃんは…昨日亡くなったんだよ…」
こころが死んだ?信じられるわけねぇじゃん。
いや・・・、正式には信じたくなかった。
「なんの冗談だよ?今から行ってくる」
俺がそう言うと由紀が俺を抱きしめた。
「裕…こころちゃんは…男に暴行されて、反抗した時にナイフで刺されて亡くなったの…。午後6時頃に…」
6時?俺との約束の時間だよな?
俺が行ってればこころは今いたのか?
俺が殺したってことか?
「由紀…俺がこころを殺した。俺が約束の時間に行かなかったせいだ…」
「ううん…裕のせいじゃないわ。暴行した男が悪いのよ。」
「けどっ…俺が…っ俺が行ってればっ…」
俺はそれだけ言うと泣き崩れた。
こころとの約束は破ったことがないのにこの日ばかりはどうしようもなかった。
約束の公園に着くとこころがベンチの上で寝ていた。
…いや、寝ているように見えただけだ。
でも俺はこころが寝てると思って近づき、声をかけた。
「こころー。こんなとこで寝ると風邪ひく…ぞ…」
あれ?こころの口から赤い液体が出ている。
あれは…まさか……血?
「おい!!こころ!!こころ!!しっかりしろよ!!」
俺がどんなに叫んでもこころは起きることはなかった。
あのあとどうなったかは覚えておらず、気がつけば家にいた。
「ここ…ろ…」
俺はリビングに行った。
リビングには弟の比呂(ヒロ)と母の由紀(ユキ)がいた。
「裕…大丈夫?」
由紀が悲しげに言った。
何が大丈夫なんだ?
「比呂…由紀…こころは?ってか俺今からこころん家行ってくるから」
「兄貴…ここちゃんは…昨日亡くなったんだよ…」
こころが死んだ?信じられるわけねぇじゃん。
いや・・・、正式には信じたくなかった。
「なんの冗談だよ?今から行ってくる」
俺がそう言うと由紀が俺を抱きしめた。
「裕…こころちゃんは…男に暴行されて、反抗した時にナイフで刺されて亡くなったの…。午後6時頃に…」
6時?俺との約束の時間だよな?
俺が行ってればこころは今いたのか?
俺が殺したってことか?
「由紀…俺がこころを殺した。俺が約束の時間に行かなかったせいだ…」
「ううん…裕のせいじゃないわ。暴行した男が悪いのよ。」
「けどっ…俺が…っ俺が行ってればっ…」
俺はそれだけ言うと泣き崩れた。

