ある日いつものように君とあの喫茶店で待ち合わせ

目立つのが嫌いな君、だから俺はあの喫茶店の隅で君を待つ

臆病な俺は聞けなかった

『どこの病院に行ってるの?』
『俺のこと少しは好きになってくれた?』

『なんの花が好きなの?』

俺は…聞けなかった

ほんとはただ怖かった、逃げてるだけ。

頼んだコーヒーに俺が映ってる。暗い顔してなんか気分が晴れない。ふと思った。


彼女とキスしたい


今までの感じから多分殴りはしないだろうけど、なんかなんとなく彼女がどうしょうもなく欲しいと思った

我慢した。がっつきたいわけじゃない

好きって気持ちを素直に彼女にぶつけたくなった。そしたら、彼女に聞けなかったこと聞けるきっかけになればいいと思ったのだ。

でも言えなかった。

彼女がある日をさかいに弾けるくらいの笑顔になったからだ。