「あなた…最低な人だったんですね…さようなら」

彼女はものすごく鋭い目つきでぼくを睨んだ後、艶のある豊かな黒髪をなびかせてぼくの前から去ろうとした

「待って!!…ください」

ぼくは言葉で引きとめた

また、最後の方まで普通に言えなかった。

彼女は振り向いて待っている感じだった

眉間にシワを寄せながら

「き、あ、あ、あなたと…あなたと話がしたいんです」

「…」

「あなたはあれからフリージアを買ったのか、それからなんでこの花を見つめていたのか……どうして、この間も今も…泣きそうな顔でフリージアを見ているんですか?」