「こんにちは」

「…………」

彼女は僕を無視して花を見つめたままだった

「ナンパじゃないです、ほら、この間ここの花屋で会話した者です」

ぼくはできるだけ穏やかに話しかけた

ちゃんと笑えてるか不安だった

「…なにか?」

彼女はぼくをみないで言った

トゲのある言い方でぼくは少し戸惑った

「い、えっ…あ…あなたを待ってたんです」

「はぁ」

彼女は僕を見ない

そこから動くわけでもない

あぁ…ぼくはなんでいきなり直球を投げたりしたんだろ。ぼくは自分にイラついた。怪しまれて当たり前じゃないか!!でも、その時はそんなこと思わなくて、言った後に後悔した。会話に困って今度は控えめに話しかけた