あたし÷俺様王子=禁断

そして、あたしは王子様との『泣かない』約束を守って、あの日から一度も泣いてないの。



どんな事があった時も泣かないで、笑顔を心掛けてきたんだ。


ひなを唐揚げとして、美味しく頂いてしまった事が発覚した時。



放課後の教室で、きもい男子があたしのリコーダーを舐めてる所を目撃した時。



カッコいい先輩に告白されても彼への想いを選んで断った時。


「ウチらの憧れの先輩の告白を断るなんて
何様のつもりなの。
ブスが調子乗ってんじゃねぇよ」



そうブス女子グループから意味の分からない因縁を付けられて酷くイジメられた時。



あーあ。
今、思えば泣きたい時には泣いておけば良かったぁー



ってか、どうせイジメられるんだったら、カッコいい先輩と付き合っとけば良かった。



王子様のために泣きたい感情も勉強も部活も恋愛だって犠牲にして、ニコニコして生きてきたっていうのに。


ホント、バッカバッカしいよね。



あたしの青春を返せ!!



これからは泣きたい時には泣いてやるっ!
すぐに彼氏だって作ってやるんだからぁー





「はぁはぁ、ひなー
ゴメン。遅くなった」