あたし÷俺様王子=禁断

「ひな。
瀬名さんが、ひなの家に初めて来た日の出来事を覚えているだろ」



『あっ、うん』




ママが5才のあたしをほったらかしにして、パパと二人っきりのクリスマスデートを楽しんでいる間、あたしは近所のワルガキ達にイジメられていたんだ。




「おい、ひな。
そのニワトリをコッチによこせ!!
クリスマスだから七面鳥の代わりに食べるんだよ。
もう、ヒヨコじゃなくなって、かわいくないんだからイイだろ」



『ダメっ!
ひなはね、わたしとおうじさまのおともだちでタカラモノなのっ!』



「ぎゃはははははっ。
王子様だってよ〜
そんなのホントにいるワケないじゃん。
絵本の読みすぎだって〜」



『そんなことないもん。
ちゃんとやくそくしたもん!!』



「いいから、早くコッチによこせ!!」



『ヤメテぇぇぇぇ!!!』