あたし÷俺様王子=禁断

あたしの涙がレンの頬を濡らした時




あたしは、レンに抱き締められていた。



『レ、レン……』



「ひな。
やっぱりさ、ひなにとっての俺は、瀬名さんの永遠の引き立て役なのかな」



『えっ!?』



レンのこんなにも真剣で哀しい表情を見たのは初めて……



「俺が初めて瀬名さんに出会った時から、この関係は始まっていたんだ」



レンの身体は、あたしの知っている男の子の身体では無かった。



厚い胸板に力強くあたしを抱き締める腕。



そう、大人の男性の身体に成長していた。



鼻にティシュを詰めている顔で真面目な事を言われても、いつもなら笑い飛ばしている。



でも、今はそんなキモチにはなれない。



激しい胸の鼓動がレンに伝わってしまわないようにあたしは祈っているの。



たまらなく恥ずかしいから。



このドキドキ感は、突然レンに抱き締められて驚いているからかな。



それとも……