あたし÷俺様王子=禁断

女の子達の悲鳴に近い大歓声は、レンに向けられた物だと思っていた。



「カッコいいぃぃぃ♪♪」

「キャアァァァァァァ♪
噂には聞いてたけど、本当にイケメンすぎるっ!!」

「ウウウッ。
夢にまで見たカレに出逢えるなんて、わたし泣いちゃうよ」

「セナ様ぁぁぁぁ♪♪♪」



お、お兄ちゃん!?



ここから100メートル以上先には、ラガーマンの格好をして微笑んでいるお兄ちゃんがいるんだけど……



「ひな。
卒業おめでとう。
今日は卒業式に一緒に行ってやれなくてゴメンな。お詫びに俺からの卒業祝いを受け取ってくれ」



『えっ!!』



お兄ちゃん、あたしがいる方向に向けてラグビーボールを蹴り込もうとしてるよっ!!!



『お、お兄ちゃん、ヤメテぇぇぇぇぇぇぇぇ』