あたし÷俺様王子=禁断

31歳なのにかわいいハットを被り、ノゾミ・カナちゃん風ファッションで颯爽と現れたママ。



がんばってる感アリアリですけど。



『ママ、どうしたの!?』



「それがね、女子高の試験は午前中で終わってるはずなのにひなちゃんから連絡がないから心配しちゃってぇ〜」



あっ、ママに帰るの遅くなるってメールしとくの忘れてた。



小早川くんの事で頭の中がいっぱいだったからなぁ〜



ってか!



『ママっ!!
あたしは行き先を伝えてなかったのにどうしてココにいるの!?』



「ナニ言ってるのよ〜
ひなちゃん〜
こんな非常事態のためにコッソリ、ひなちゃんのバックの中にGPSを忍ばせておいたから、ご心配なく♪♪♪」



『ちょっとぉ!!!
ナニしてんのよぉぉぉぉ』



「コラコラ、ひなちゃん。
ここは電車の中だぞ。
大声出しちゃダメッ」



『あっ……』



うゎあ〜
回りの人、ドン引きしてるよぉ〜



これぞまさしく

「白い目で見られる」

ってヤツね……


そそくさとバックの中を確認してみるとアップリケの下にGPSが確かに忍ばせてある。



これに気付かないあたしも天然すぎるよね。



バックの中にママがアップリケを縫い付けた時点で怪しいと思うべきだよね。


15歳の女の子のバックの中にアップリケを縫い付けるという明らかに怪しい行動なのにママの事だから普通に思えちゃったあたし。



これじゃ、一般女子じゃなくて、イッタィ女子だよね……



「ひなちゃん〜
取り巻きやイケメン執事を従えてるお嬢様が登場する学園に行ってたんでしょ」



『えっ!?』