あたし÷俺様王子=禁断

ウチのシンゴって、この
ひなお嬢様が小早川くんの彼氏って事??



しかも、あれだよね。



二人は幼なじみで、大金持ちの親同士が決めた許嫁なんでしょ。



美少年のお坊ちゃんと美少女のお嬢様。



パーフェクト設定すぎて何も言えない……



「ちょっと、アナタ。
ひなお嬢様がお声を掛けて下さってるのにナニ無視してるのよっ!」



あ〜
そうでしたわね。



『あっ、あの、小早川様の生徒手帳を拾いまして、お届けに参りました』



てか、なんで、敬語で話てんのよ。あたし。



「そこの一般女子。
生徒手帳は、どこで拾ったのかしら?」



ってか、何なのっ!?
一般女子って呼び方は。



はいはい。
一般女子らしく正直にお話しますよっ。



『ここまで来るのに電車で二時間かかるあたしの中学校の校門の前です』



「そこの一般女子。
嘘はイケナイわね。
ウチのシンゴが、そんな片田舎の中学校の校門の前で生徒手帳を落とす訳がないじゃない」



「そうよ。
ひなお嬢様に嘘を付くとは何様のつもりよ。
このストーカー女!!」



って、そう言われてもホントの話だし……



『あっ、だったら、小早川様に会わせて下さい。
そしたら、あたしが言っている事が本当の事って証明が出来るはずです』



「そこの一般女子。
とうとう尻尾を出したわね。
アナタみたいな一般女子がウチのシンゴに会える訳ないじゃない。
ウチのシンゴと会いたいがために生徒手帳を盗んだんでしょ!!」



マ、マズイ。
余計な事を言っちゃった。



絶体絶命……





「お嬢様。
お戯れが過ぎているようで」