【一話完結×短編集】ビター&スィート

だからって

油断できねぇだろ




「あの子なら大丈夫なんじゃね?」



んなの…わかんねぇよ




女なんてわかんねぇ生き物なんだからよ…




そう思って1日過ごしたけど

特に変わった事もなく…




昨日のバレンタインの影響か

学校中がまだ浮き足立ってるような感じで…





俺は心底ホッとしたんだ





「俺の勘、当たったな」




そう自慢気に言うアキトに

冷たい視線を向けた



…バカじゃねぇか?





「おまえ今、間違いなく俺の事バカだと思っただろうが」




…ギクッ




そう言いながらもアキトは笑ってて…




「バカなのは瑠生の方かもよ?

逃がした魚はでっけぇかもよ~」



なんて、高らかに笑って…



「んな訳ねぇだろうが」


ふんっと俺も鼻で笑ってやった