主従関係

「この学校はウチが経営してる。って言えば分かるかな?」


直人様は首を傾(かし)げるばかり。


「政治家の藤堂議員の…?」


思い当たることを口にすると藤堂会長はニヤリと笑った。


「それに君達とは小さい頃に会ったことあるさ。」


藤堂会長は私の腰に手を回しグッと引き寄せた。


藤堂会長の顔が間近にあり心臓がバクバク鳴る。


「君の7歳の誕生日パーティーだったよ。
あの時の水色のドレスを纏(まと)った君はまるで花の妖精だった…。



ジッと私の瞳を見つめてくるのでどーしたらいいのか分からなくなる。