主従関係

するとサーモンピンクのミニドレスを着た如月さんが現れた。


「真田先輩!いらっしゃったんですかぁ〜」


甘える声で私に走り寄った。


「先輩、超キレイ!!羨ましいですぅ。」


白々しい…。


「せっかく、綺麗にして貰ったけど、真田先輩の隣にいたんじゃ霞んじゃいますね。」


そんな如月さんの言葉に微笑えましく思ったのかメイドが


「そんなことありません。美優様も大変お美しゅうございます。」


「っそんな。ありがとうございます。」


如月さんはそんな言葉に照れた様に俯(うつむ)いた。

「何であなたがいるのよ?」

「直人先輩が私の携帯と自分の携帯を間違えたみたいで、届けに来たんです。」
「そしたら、使用人の方たちが直人先輩の彼女って勘違いしちゃったみたいで…。」

私だけに見えるように舌をベェーとされた。

ふんっだ。


「間違えるなんて嘘でしょ?あなたが入れ換えたに決まってるわ!」

すると如月さんはにやりと笑い、


「さあね?」

と言った。

やっぱり!この確信犯めっ!!