主従関係

「そんな事より、会長と一色先輩にキスされたってホントですか??」


如月が悲しげに聞いてきた。


「…ああ。無理矢理な…。」


昨日の事を思い出し、顔をしかめた。


「ちょっと!!どーゆう事よ!私だって直人様とまだしてないのにっ!!」


如月が藤堂に詰め寄った。

「え…イヤぁ…」


藤堂は困ったように言葉を詰まらせた。


如月はハッと口許に手を当てると


「あんた、真田先輩が好きだと言いつつ、本当は直人先輩を狙ってたんじゃないでしょーね?」


「そんなワケないだろっー!!僕が男を好きなんて…そんな事、天と地がひっくり返ったって有り得ない…ブツブツ…」


「この間の勝負だって、私が協力しなきゃ、勝てなかったわよ?
それなのに真田先輩にキスしないで、直人先輩を生徒会に入れるなんて……。
おかげで、コッチはラブラブな時間が削られて良いこと無しだわっ!
……マイナスだわ!!どーしてくれるのよ!!」



如月は藤堂に一気にまくし立てた。


そうか…。二人は協力し合ってたのか。


何か納得…。


出来るだけ俺のチームの戦力を下げようと、野球部に参加しないように声をかけ、強豪校には如月の写真をチラつかせ、当日、この子が応援に来てくれるとか何とか言って参加させたんだろーなぁ…。