主従関係

ガシッと両肩を藤堂に捕まれた。


「櫻庭、観念しろ…。」


肩を振りほどこうとするが俺と藤堂の体格の差があり過ぎて振りほどけなかった。


「冗談だ…ろ?」


しかし、藤堂の顔はますます近付いてきた。


花蓮…ごめん……


ギュと目も口もつぶった。

フニッとさっきの一色とは違う感触が唇に感じた。


ポロッ。


目から涙が零れた。


「もう、お婿に行けない。」

上目遣いで藤堂を見上げる。


ドキッと藤堂が顔を赤らめた。


極めつけに、潤んだ瞳で睨み、

「責任取ってよ。」


と言うと、藤堂がかぁぁぁ。と赤面し、腕に力が抜けた所でバキッと藤堂を殴った。


舐めんなよ!俺の可愛さをっ!!


「今日は帰るっ!!」


ドスドスと扉に向かって出て行った。

ついでに一色も殴った事は言うまでもない。


「男のクセに妙な色気があるな…。」


残された人たちでそんな会話をされてる事は俺は知るはずもなかった。