主従関係

「交代するか?」


「大丈夫だよ。ただの打撲だし。走れる。走れる。」

わざと軽く何でもないように言った。


ホントは包帯の中が熱を持ってズキズキする。


「そうか。無理するなよ。」


湟は心配そうな顔をしたが、俺の気持ちを理解したのかそれ以上は何も言ってこなかった。



「……直人様」


花蓮の弱々しい声が聞こえた。


「だーいじょうだって!!ちょっと痛むだけだからさ。」


ヘラッと笑って何でもない風を装った。


「頑張って下さい。ご無理なさらずに…。」


花蓮はキュッと唇を結び心配そうに見つめた。



勝つよ。花蓮の為に…。


心の中で呟き、ファーストへ向かった。