我慢できなくなって、俺は那湖の元へ走った。


とにかく、那湖に会いたい…!!




そのとき、廊下で笑う那湖を見付けた。


「…那…湖?」


那湖と笑い合ってるのは、小さな包みを持った男。

は?ソイツにチョコあげたの?


意味分かんねぇ…。




「那湖!!」


大声で名前を呼んで、そのまま強引に腕を引っ張る。


「芯!?ど、どこ行くの!?」


あー…クソ!!

何で俺がイライラしなきゃなんないんだよ…っ。


別に義理チョコぐらいあげても…、男と話しててもいいじゃんな?

いつからこんな心狭い男に俺はなったんだ?