【短】chocolate AND kiss.

「じゃあ…一緒に食おっか」


目を閉じた那湖の唇を覆う。


空き教室だから、暖房も入ってない。

寒いはずなのに、那湖の唇も舌も息も熱くて…俺は夢中で求める。


始めは大人しかった那湖も、段々荒い動きになってくる。


トリュフは俺らの熱ですぐに溶けてしまった。




キーンコーンカーンコーン


始まりを告げるチャイムの音。

那湖はきっともう教室に戻るよな?


「芯…もう一個だけ」


そんな一言にドキドキした。

那湖がそんなこと言うなんて……


「珍しい」


俺の言葉に小さく頷いた後、那湖は続けて言った。


「芯にキス禁止って言ったじゃん?あたしの方が…我慢できなかったみたい」


わざと!?

わざとかわいいこと言ってんの!?


「バカ言うな。俺の方がヤバかった。つーか今もヤバイんだけど」