「別に、ちょいと気になっただけじゃ。普通気になるだろがその年ならご両親がいたって別段不思議ではないし、親御さん心配しないのかとかね」
「そういう時だけは随分とろれつが回るじゃないか。金の事になると年寄りぶった言い方するくせに」
今まで怪しい奴は色々いたが何が目的なんだ? このジイさん。
悪人ではなさそうだが。
「聞きたい聞きたい聞きたいのじゃ!」
「お、おい白銀。なんとかしろよ」
「解ったよ……」
まったくこのクソジジイ。
人の事聞いて何が面白いんだか……白銀は溜息混じりにイスに腰掛けるとゆっくりと話し始めた。
「そんな期待されるような事は無いぜ。親父は行方不明、おふくろは病院」
それだけ言うと部屋は静まりかえった。
「そういう時だけは随分とろれつが回るじゃないか。金の事になると年寄りぶった言い方するくせに」
今まで怪しい奴は色々いたが何が目的なんだ? このジイさん。
悪人ではなさそうだが。
「聞きたい聞きたい聞きたいのじゃ!」
「お、おい白銀。なんとかしろよ」
「解ったよ……」
まったくこのクソジジイ。
人の事聞いて何が面白いんだか……白銀は溜息混じりにイスに腰掛けるとゆっくりと話し始めた。
「そんな期待されるような事は無いぜ。親父は行方不明、おふくろは病院」
それだけ言うと部屋は静まりかえった。



