窓の桟に手を添える


「瑞葵さん、何をみてるの?」


「貴方は青か水色って答えるでしょ?」



他のクラスの女の子b
だって可愛くないから



私の顔を覗きこむ、
不思議な顔で


「何を?」

「空、だよ」

「そうだね、ぬりえでいつも空は青か水色だね」


ふっと私の視界から消えて
後ろにいる女としゃべってる

話の紛れに自分の名前が
出される。



どうせ愚痴をいって
いるのだろう。



気にせず空をみる


数秒後にチャイムが鳴った