罪人の恋【短編】

「っ……も…ダメ……」

少年は再び床に倒れた

今度は這いつくばる力もないようで

少年は虚ろな目で天井を見つめるだけだった

「………」

少年は何かを喋りたいようだが

それは声にならなかった

少年は一筋の涙を流し

もう一度口を動かした

「……めて…」