ビリビリッ

「自分で繋ぎ合わせて読むんだな」

男が持っていた手紙は

無惨にもビリビリに破かれ

少年の目の前にヒラヒラと落ちてきた

「………っ」

少年は目を見開き

固まったまま落ちてきたそれを見つめた

そして

ふつふつと沸き上がってくる

憎しみ、悲しみ、怒り、悔しさが少年を支配した