少女が去った後

少年はその場に泣き崩れた

「俺は……っ追うことも出来ないのか…っ!?」

少年は自分の無力さを思い知った

そして

泣いて泣いて泣きまくった

もしかしたら

今まで生きてきた中で

一番泣いたかもしれない

少年は

少女にもらった手紙を握り締め

「また……っ………会えるよな…っ」



少女が去っていった場所を見つめながら

静かに呟いていた