わたしの、センセ

-悠真side-

「もうやだっ…くすぐったいから」

布団の中で、真央が甘い声を出す

「もう少し、このままでいようよ」

「悠真は甘えん坊よねえ」

夕飯も食べずに、僕は真央を食べた

久しぶり過ぎて、真央から離れなれないのに、真央は普通な顔をして笑っていた

数か月ぶりなんだ

もう少しこうしていたい

真央の温もりに触れていたいよ

近くのスーパーで買ってきた食材が、キッチンの上にまだ買い物袋に入ったままの状態で放置されていた

「明日は何時に出勤なの?」

「うーん、7時にここを出るようかな?」

「部活だけなんでしょ?」

「まあね。朝から夕方までみっちりとやるらしいよ。コーチが熱血な人でねえ」

僕はぎゅうっと真央の身体に抱きついた

「真央…やっぱこっちに来いよ」

「い、や、よ。あたしと一緒にいたいなら、悠真が戻ってきなさい」

裸の真央がにっこりと笑うと、僕の鼻頭とツンと指先で突いた

「就職したばっかだから、無理」

「なら一緒に住むのは無理ね」

「…なんだよ」

僕が拗ねたように口を尖らせていると、真央がにっこりと笑ってキスをした

僕は満足したように微笑み、真央の首筋にキスを落とす

真央の手を握りしめ、もう一度唇にキスをしようとしたところで、僕の携帯が激しく鳴った

「ごめっ…」

僕は身体を起こすと、テーブルの上に置いてある携帯に手を伸ばした

「もうっ! なんでマナーモードにしておかないのよ」

真央が不機嫌な声をあげると、僕の背中を叩いた