わたしの、センセ

―さくらside―

なんでこんなことになっているのだろう

どうして、センセはここで寝ているの?

血の気の失せた顔

冷たい身体

いつもわたしより、身体が温かいのに

今はすごく冷たいの

青白い顔をして、どうして動かないの?

今日は早く帰ってこれるって言ってたのに…一緒に夕食を作ろうってメールしてくれたのに

どうして? なんで?

わたしは、目に涙が溜まるとポロリと流れ落ちていった

室内の隅で、丸椅子に座っていた小山内さんがじっと黙ってこっちを見ていた

小山内さんのワイシャツが血だらけだった

その血って、もしかしてセンセの血ですか?

センセは、こんなに大量の血を流したんですか?

どうして、そんなに血を流したんですか?

「センセ……」

わたしはセンセを白い布団の上から抱きしめた

反応のないセンセの身体

「センセ」

わたしはセンセの頬に手を触れた

お願い、目を開けて

わたしを独りにしないで

せっかくセンセと一緒になれたのに…家事だって出来るようになったんだよ?