わたしの、センセ

「じゃ、病院に一緒に行こう」

「え?」

「なんで、そう驚く?」

「だって、ずっと寝る間も惜しんで仕事をしてたから、疲れてるんじゃないかと思って。家で少し寝たほうが…」

俺は桃香の抱き寄せる

「眠気なんて吹き飛んだ。一緒に病院に行く」

桃香、ありがと

俺が父親になれるなんて、信じられない

好き勝手に生きてきた俺が、人の親になるなんてな

完璧な親にはなれないし、模範的な親にもなれないが…俺なりに、愛してやろう

「俺に性格が似ないことを祈る」

「え?」

桃香が聞き取れなかったようで、聞き返してきた

俺は首を横に振ると、車のロックを外した

「いや、何でもない」

桃香に似た可愛い女の子が欲しいな

あ…でも。駄目だ

女の子じゃ、嫁にいく

他の男に取られるなんて、莉子だけで十分だ

んじゃ、男だ

桃香に似た男がいいな