―悠真side―
『金は気にするな。好きなだけ使うといい。俺からの祝いだ』
熱いシャワーで、汗を流しながら僕は勇人さんの言葉を思い出した
好きなだけって……勇人さん、スィートルームは僕には不釣り合いだよ
普通のダブルの部屋で十分なのに
勇人さんらしい、優しさだけどね
こういう粋なことをするから、ついつい勇人さんの横暴さに目をつぶってしまうんだよね
冷たい態度は、愛情の裏返しってわかる
ときどき行動で示してくれる優しさに、何度僕は心を打たれたことか
男とは、言葉より行動で示す生き物なんだなって認識する
勇人さんが良い例だよね
言葉を冷たいけど、行動に愛情が深く感じられる
シャワーのお湯を止めると、僕は壁に両手をつけた
濡れた前髪から、水が滴り落ちていく
『じゃあね、悠真』
ふと、真央の言葉が脳裏で蘇る
玄関の扉が閉まる直前に聞こえてきた真央の言葉が、僕の胸をチクチクとさしてくる
真央は、アパートを出ていく
真央の行動を止める権利も義理もないけど、一人にしていいのだろうか?
今の真央を、独りで外に出してしまって大丈夫なのだろうか?
僕に隠れて、夜に啜り泣く彼女を僕は、放りだすように追い出した
真央が決めて出て行ったこと…そう思えば気が楽だけど、半ば、僕が追い出したに違いない
「中途半端だな…僕は」
濡れている前髪をかきあげると、僕はため息をこぼした
真央とは長く過ごし過ぎた
ぱっと切れる縁じゃなくなってる
まるで家族
元気で生活してるなら、遠くに居ても、しばらく連絡をとってなくても平気なのに
何かあると心配で堪らなくなる
僕にできることはないか、とつい考えてしまう
今の僕に、何もしれやれないのに…
馬鹿だな、僕は
何もできないなら、冷たくするのが一番真央にとってはいいことなのに
冷たく接することができないなんて…優柔不断もいいところだよ
『金は気にするな。好きなだけ使うといい。俺からの祝いだ』
熱いシャワーで、汗を流しながら僕は勇人さんの言葉を思い出した
好きなだけって……勇人さん、スィートルームは僕には不釣り合いだよ
普通のダブルの部屋で十分なのに
勇人さんらしい、優しさだけどね
こういう粋なことをするから、ついつい勇人さんの横暴さに目をつぶってしまうんだよね
冷たい態度は、愛情の裏返しってわかる
ときどき行動で示してくれる優しさに、何度僕は心を打たれたことか
男とは、言葉より行動で示す生き物なんだなって認識する
勇人さんが良い例だよね
言葉を冷たいけど、行動に愛情が深く感じられる
シャワーのお湯を止めると、僕は壁に両手をつけた
濡れた前髪から、水が滴り落ちていく
『じゃあね、悠真』
ふと、真央の言葉が脳裏で蘇る
玄関の扉が閉まる直前に聞こえてきた真央の言葉が、僕の胸をチクチクとさしてくる
真央は、アパートを出ていく
真央の行動を止める権利も義理もないけど、一人にしていいのだろうか?
今の真央を、独りで外に出してしまって大丈夫なのだろうか?
僕に隠れて、夜に啜り泣く彼女を僕は、放りだすように追い出した
真央が決めて出て行ったこと…そう思えば気が楽だけど、半ば、僕が追い出したに違いない
「中途半端だな…僕は」
濡れている前髪をかきあげると、僕はため息をこぼした
真央とは長く過ごし過ぎた
ぱっと切れる縁じゃなくなってる
まるで家族
元気で生活してるなら、遠くに居ても、しばらく連絡をとってなくても平気なのに
何かあると心配で堪らなくなる
僕にできることはないか、とつい考えてしまう
今の僕に、何もしれやれないのに…
馬鹿だな、僕は
何もできないなら、冷たくするのが一番真央にとってはいいことなのに
冷たく接することができないなんて…優柔不断もいいところだよ

