消しゴムをくれた女の子

海で濡れた俺らはチャリンコをこいで一旦、着替えに帰る。

チャリンコに乗りながらも俺ら二人は唾の吐き合いをしていた。

だが板倉の一言でその戦いは終止符を打たれた。




板倉「もう一人でイジイジしてんじゃねーよ、俺らに吐き出せ馬鹿」




そう恥ずかしそうに言った。

俺は「ふん!」とだけ言ったが・・・


凄く嬉しかった。


宿に戻り着替えて再び出掛け様としたが

俺ら二人はなんか馬鹿らしく成っていた。


俺「なんかつまんなくね?」
板倉「だな、どうせ森君しかもてねーし」


そう言って俺ら二人は・・・



壊れた。



婆ちゃんの家にあるデカイ水鉄砲を二丁運び出す。

その中に掛かったら面倒臭いであろうサイダーを入れた。


そしてタオルで顔を覆いつくす。