消しゴムをくれた女の子

カズミは俺の方を見ずに顔を横に向けて遠くを見ていた。



カズミ「・・・フクちゃんが女の人と会ったり電話したりしてるの・・・知ってる・・・」



俺は殴られた様な衝撃を受けた。


え・・・???



カズミ「もう、それは・・・良い・・・許すから・・・」



カズミはこの日初めて俺を見て、そして笑った。


俺は何も言えなかった。ただ、カズミを見つめていた。



カズミ「だから・・・ね?もう良いから・・・今まで通り・・・ね?」



カズミはそう言うと携帯を取り出して時計を確認する。


カズミ「あ、バイトの時間・・・また夜に行く・・・その時、夏休みの旅行の話しよ!じゃね!」


カズミはそれだけ言うと走り出した。

俺は何も言う事が出来ずに、一人そこに取り残された・・・


誰かが言った様に・・・女は気付くんだね。


気が付いてないと思ってた俺は馬鹿だった。